おちこぼれOLの独学宅建合格記

2020年10月試験にて独学で宅建士合格しました。前年度不合格からいかにして合格までたどり着いたか、その道筋を振り返ります。

【苦手分野克服】借地借家法編

権利関係…とにかく苦手でした。民法改正で結論が変わったところもある。「原則」と「例外」がごちゃごちゃになる。細かいルールも多い。そのなかで、いかにして点を取っていくかとなると、やはり取りやすいところを落とさないようにすること。

そのひとつが借地借家法。どの講師陣も口酸っぱく仰っていましたが、その序章となる賃貸借・使用貸借も含め、この分野は必ず2~3問は出るところ。ですが、のちに過去問を解いていってわかったのが、テキストを逸脱するような難問はそれほど出ないということ。逆にいえば、テキストレベルをしっかり押さえれば確実に点が取れる分野になるのではないかと思いました。

でも…それでも苦手なんです。何が苦手かというととにかく数字が覚えられない(だから法令の建基法とかも超苦手だったんですけど)。

たとえば、本当に基礎中の基礎ですけど

  • 民法では賃貸借存続期間が最大50年
  • 借地借家法の借地権は当初は最低30年
  • 同じく借地借家法の借家権は上限なし(1年未満は期間定めなしになる)

ほんとこれだけですけど、これが覚えられなかったんです、どうしても。最大なのか最低なのか、50年なのか30年なのか、私にとっては何故50年なのか30年なのか定めがないのか、根拠が謎すぎてダメでした。そしてこの超基礎でつまづくと、その後にオプションで覚えないといけない事項も覚えられず、総崩れを起こします。ということで借地借家法はとにかく苦手でした。というかしばらく無視していましたね。これは無理だと思って。

でも結論、試験日にはなんとか間に合わせ、借地借家法は全部正解することができました。どうしたかというと、まずは(当たり前ですが)基礎を固めるところからはじめました。

1.基礎を固め・数字を覚える

苦手と言っていても覚えるしかないんです。まずは私の基礎学習法である、テキストを読みながら動画(私はYouTubeに上がっている吉野塾を頼りにしていました)を視聴。で、数字問題にぶつかるわけで…。でも動画で覚えるためのヒントはもらえていました。たとえば民法最大50年というのは、このたびの民法改正で変わったところ。何故50年になった(伸びた)かというと、長い期間賃貸借するような事案(ゴルフ場とか?)が出てくるようになったから。なるほど。でも法律素人の私からしたら、50年だろうが40年だろうが30年だろうが長く感じる。

ただ数字を覚えるのは無理だから、んじゃもう(合っているかはわからないけれど)理屈(ストーリー)を無理矢理作ってそれで覚えよう、と。

民法で定めている最大50年という数字は、ここの分野で出てくる数字としては一番長い。借地借家法民法で補いきれない内容をオプション的に定めている法律だから、民法が一番ユルい。ってことは民法で定めているのは一番ユルい数字(長~く借りていいよ~というユルさをイメージ)の50年。そして最大最低どちらか問題については、さすがに最低50年というのはあまりに長すぎるので(最低50年ってそしたら100年でも200年でも借りて良いってなっちゃうじゃん、ということで)、んじゃ最大50年だなと。

もし時間が膨大にあるのなら、なぜこの数字になったのかまで調べたかったんですけど(そういうのが気になってしまうタイプ)、さすがにそれをひとつひとつやっていたら法学部入れるなって思ったのでやめましたがw、上記のように覚えられない数字については多少合っていなくてもいいから覚えるためにストーリーを自作していました。もうここはなりふり構っていられない、と。苦手なので。数字を覚えないとその先に進まないので。

そしてそのあとひとつひとつ原則と例外のルールを覚えました。

2.原則例外を覚える

基本を覚えたら、今度はそれに付随する項目を覚えていきます。民法であれば、賃貸借の終了とか。対抗力とか。正直、一番最初の数字を覚えて肉付けしていくような形で覚えていけば、ここはそんなに苦労はしませんでしたが、それでもやっぱり出てくるんですよね、数字が。たとえば期間の定めのない建物賃貸借は申し入れから3ヶ月で終了、土地賃貸借は1年で終了、とか。

これもまた、どっちがどっち??ってなるんですけど…ここでもオリジナルストーリーを作りますw。壊せば無くなる建物より、そこに在り続ける土地のほうが長い猶予期間ないと後処理とか色々面倒くさそう(イメージ)。ってことは土地のほうが長く猶予期間欲しいよな…んじゃ土地は長めの1年で終了、そうじゃない建物は3ヶ月で終了。というふうに。

3.オプションを覚える

 あとはさらに細かいオプションを覚えます。敷金がどうとか。使用貸借…はそれで一つの項目という感じでしたけども。ここは結構分野別問題集に頼っていました。数字というよりは、「こういうオプション規定があるよ」という感じだったので。借地借家法の定期借地権とかは数字もありますが、そこはオリジナルストーリー(以下略)。

 

 借地借家法民法含)は、土地建物の貸し借りの話なので、結構ストーリーを組み立てやすかったのでw、このやり方でなんとかなりました。あとは分野別を何度も何度も繰り返して…という感じです。でもそれもしばらくするとまた忘れるんですよねぇ。なんせ忘れっぽいので。そのときはもう、仕方がないのでまた1からやり直し。動画みてテキスト読んで…。そうするといい加減覚えてきます。その繰り返しを何ヶ月も繰り返して、なんとか形にしていきました。