おちこぼれOLの独学宅建合格記

2020年10月試験にて独学で宅建士合格しました。前年度不合格からいかにして合格までたどり着いたか、その道筋を振り返ります。

はじめましてと自己紹介

2020年12月2日。2020年の10月受験組の宅建士の合格発表がありました。そして、私の受験番号が合格発表一覧に掲載されていました。

ブログのタイトルにもあるように、人生においても勉強においても落ちこぼれである私にとっては、とても険しく長い道のりでした。宅建を独学で勉強するということは、簡単そうに聞こえて、(全員がそうではないにしろ)実は難しいことです。私の宅建受験の経験が、これから多くの宅建受験生が乗り越えていくための一助になればと思い、ブログを開設することにしました。

少しずつ、落ちこぼれの自分が合格に向けてやってきたことをアップしていきたいと思います。

これからどうぞ宜しくお願いします!

 

自己紹介

地方に住む30代OLです。地元の大学を出て、新卒で入った会社で事務をしています。職種・業種ともに宅建士の資格は全く必要のない仕事です。

 

大学時代の挫折

私は大学で建築を専攻していました。高校生のときに建築士を志して大学(といってもFラン大ですが)に入学したものの、入学後に実感したのは建築の才能が全くないということでした(今思えばこれが落ちこぼれ人生のはじまり)。授業で図面を提出すれば酷評され、才能あるキラキラとした(そう見えた)同級生との差を感じる日々。さらに、どちらかというといわゆる建築の”ソフト面"を重視する教師陣だったので、きちんとした建築構造の知識が付くこともなく、ましてや建築法規なんてほぼ触れることもないまま大学生活は過ぎていくのでした(もちろん努力不足も原因ですが)。

実は大学時代に一度だけ宅建試験を受験したことがあります。特に宅建士になりたいとかではなく、大学の先輩が宅建に一発合格したというのを耳にし、「よし自分もやってやる!」と謎の闘志を燃やしたのですw。ですが結局ろくに勉強をしないまま受験し、見事不合格。その時の点数は覚えていませんが、おそらく30点にも満たなかったかと記憶しています。もう10年以上も前のことで、かつほぼノー勉だったため、このときの蓄積はほぼ0です。

 

紆余曲折あって現在

その後、他の同級生同様、建築士を私も(一応)目指すことになります。とはいえ、すでに建築を挫折した身。建築士として食べていくことは諦めていました(というより、きちんとした知識のない自分が建築士として仕事をすることに恐怖を感じていました)。

ですが高校のときに一度決めたこと。親にお金を出して貰い大学に通わせてもらっていたので、ここで「建築士やめた」と言い出すこともできず、かつ4年間の学費をムダにはできないという謎の貧乏性を発揮し、なんとかダブルスクールをしながら(本当にギリギリ)2級建築士を取得したのでした(実際に取得したのは大学卒業後、社会人になってからです)。

ここで、「なんだ、建築士持っているなら落ちこぼれじゃないじゃん。しかもある程度建築士の知識あるわけでしょ!?はい解散~!」となった方!

それは違います。

最初に申し上げましたが、私は建築士として仕事をしていません。今はただの事務職です。建築士から逃げたのです。

多くの建築士がその資格を生かして仕事をしているなか、建築の仕事をしていない私からは、仕事で知識を更新蓄積していかず、むしろ知識がどんどん漏れていってしまっています。実際、もう忘れていることがたくさんあります(そしてそのうち書きますが私はとても忘れっぽいです。若年性アルツ…じゃないか?と思うほどに)。

それに、「建築士宅建士で受験項目が被っている」とよく言われる法令上の制限(建築士の受験項目では法律に関する試験分野を”法規”といいます)ですが、実はここには大きな違いがあります。それは、建築士の試験では法令集の持ち込みが許可されているということ。つまり、出てきた問題に対して、法令集を見ながら答えることができるのです!もちろん、法令集に書き込み等は禁止。ですが付箋の貼り付けはOKなのです。だから、正直(これは建築士受験生時代の私のやり方ですが)どこに何が載っているかと受験テクニックを習得すれば、そこまで法令の知識を深く習得しなくとも法規は点が取れるのです

一方、宅建士はもちろん法令集の持ち込みは不可。自分の知識勝負です。ここはとても大きな差だと感じています。そういった意味では宅建士の法令上の制限は、私にとって大きなハードルとなりました。

ということで、私の建築士受験時代の知識は、ほぼ役に立つことなく宅建士受験生時代を迎えるわけです。(問49,50は建築士の知識を使えるでしょう言えるかもしれませんが、実際それもそこまで大きく寄与しませんでした)。

そして時は2019年の年明け。新春のCMで「今年は資格取得しよう!」と銘打った毎年恒例の某通信教育のCMを観て、「そういえば昔宅建って受けたな…」と思い出したのが運の尽き。「通信教育はお金がもったいない(貧乏性)。独学で資格取れればそれってすごくお得じゃない!?このご時世、何が起こるかわからないし、そろそろ新たな資格でも取るか!」とこれまた謎の闘志を燃やし、ふらふらと中途半端な人生を送ってきた私の独学宅建受験の日々がはじまるのでした。

 

2度の受験

ここでお気づきの方。受験を決意したのは2019年の新春。しかし合格したのは2020年の冬。そう、私は2019年(宅建的に言えば令和元年度)の宅建試験に落ち、2度目(学生時代を入れれば3度目ですが)の受験で合格を果たしたのでした。

ですのでこのブログでは、「不合格時の受験生時代」のことと「合格時の受験生時代」のこと、ふたつの側面で書ければいいなと思っています。また、宅建は独学ではありましたが、前述のように建築士受験の際はスクール(日○学院にお世話になりました)に通っていましたので、スクールについても少し触れられればと思っています。

いずれにせよ、少しでも宅建受験生のお役に立つことができるように執筆して参りたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いします。