おちこぼれOLの独学宅建合格記

2020年10月試験にて独学で宅建士合格しました。前年度不合格からいかにして合格までたどり着いたか、その道筋を振り返ります。

【第2回】模試についてガッツリ語る

前回に続き、模試について。

 

ochikoboretakken.hatenablog.com

 

上記記事で、模試を計7回受験した、と書きました。今日はその理由について書きます。

模試1回だけでは不十分

まず、模試1回だけではダメなのか?というところについて。模試1回だけでは圧倒的に得られる情報が足りないと思いました。模擬試験なので、試験に出そうなところがピックアップされて作成されているというのは当然のことですが、それがそのまま本試験に出るのか、と言われればそんなことはまずありません。となると、どんな方向から攻められても対応できる力をつけておく必要があります。

過去問を解いているとわかる人もいるかと思うんですけど、本試験って結構トリッキーな方面から問われたりするんですよね。問われていることは過去問と同じ民法についてでも、「そのベクトルからくる!?」みたいな方向から飛んできたりとか(例えば2020年10月の錯誤の問題など)。解答を見れば納得するし理解できるけど、ちょっと変な方向から飛んできた問題に対して自力でその回答に辿りつけないというようなことが、勉強を進めるにつれわかるようになってきました。つまり、「どんな方向からくるかわからないボール」に対応する力が、自分にはない。

過去問を解いたりしていくうちに、自分の弱点はどんどん浮き彫りになっていくし、それをひとつひとつ潰していく努力はしていたつもりです。ですがそれと同時に、今度はどんな方向からボールが来ても良いように対応していく力をつけていかないといけない。それに対応するには経験を積むしかない。そういう意味でも、模試は1回では足りない。2回以上だ、という結論に。

「傾向を覚えちゃうこと」を防ぐために

そうして、9月下旬の会場受験の模試を皮切りに、市販の模試1冊3回分と吉野塾の模試2回分を受けたわけですが、最後直前期になってさらにみやざき塾の模試を1回分追加した、と前回の記事に書きました。

というのは、「作成者による傾向を覚えてしまっている」ような気がしたから。

直前期になると、各講師陣がYou Tubeに直前期用のまとめ動画(1~数時間くらいある、各科目ごとの重要ポイントの解説動画)をたくさんアップしてくださっていました。私は直前期にはそれを毎日にように観て、最後の追い込みの一助としていたのですが、ある日、そのようなまとめ動画を観てから、模試を受けたのです。

すると、今まで30点台でうろちょろしていた点数が、急に40点以上の高得点を叩きだしたのです。

原因は明らかでした。決して実力がついたからではありません。作成者による出題傾向がそのまま模試に反映されていたからです。

作成者(資格学校や講師)によって、「ここが今年は出そう」「ここが今年の宅建試験で重要だ」という”力のいれどころ”があると思います。それはそのによってさまざま。もちろん、どの作成者も「ここが大事だ!」というところが被るポイントもあるとは思うのですが(そこは本当に重要なのだとわかるからそれはそれで助かる)、作成者によってその重要度や重きの置き方は異なります。

そして当然ながら、その作成者の”力のいれどころ”が、解説動画や模試には如実に反映されます。そして、それを一連の流れでやってしまうと、「あっ、これ進研ゼミでやったところだ!」じゃないですけど、わかりやすくいうとそういう感じになるんですよw。それで高得点が出ちゃう。だってついさっき解説されたところが、そのまま模試に出てるんですもん。それじゃ、本当の弱点は出てこないし、点数が取れちゃって勘違いしちゃう。実際、その数日後くらいに別の模試を受けたら逆に30点いかなかったりして、めちゃくちゃ焦ったり…。

それに気づいてからは、動画をみてから模試を受けるようなことはなるべくせず、たとえば休みの日の勉強で1日の勉強時間が長くなりそうな日なんかは、一番最初に模試を受けるような流れになるように勉強の順番を工夫しました。