おちこぼれOLの独学宅建合格記

2020年10月試験にて独学で宅建士合格しました。前年度不合格からいかにして合格までたどり着いたか、その道筋を振り返ります。

見えない自分の立ち位置(前編)

独学というのは、基本孤独です。

勉強をすすめるペースも、手段も方法も、全部自分の好きなようにやれる一方で、(例外はありますが)誰かに教えを請うこともなく、誰かに指示されることもなく、ひとりで黙々と勉強をすすめるしかありません。そうすると、なんとなく自分の左右には高い壁がそびえ立っていて、周りを見渡すことができず、ただただ遠くに霞むゴールだけを目標に突き進んでいる感覚に陥ります(私だけ?)。周りがどこを走っているのか、自分がどのくらいの位置にいるのか。進んでいるのか、遅れているのか。ひとりだとそれがとてもわかりづらいのです。

 

以前、建築士の資格取得のためにスクールに通っていたとき(その経緯などはこちら)は、むしろ周りが見えまくりでした。私が通っていたところは毎週の講義終わりに小テストがあって、クラス内での順位と偏差値が貼り出されました。また、建築士の試験には2次試験製図試験(図面を描く試験)がありそれももちろん対策が必要なのですが、スクールでは皆が同時進行で描きながら講義がすすめられるので、周りがどれだけ出来ているのか、自分がどれだけ出来ていないのかが一目瞭然。スクールの良さのひとつはここにあると思います。自分の出来不出来や順位があからさまにわかることで、周りより出来ていないのであれば当然焦るし、出来ているのならそれだけ合格に近いのかな、と思える。

でも独学ではそれがない。

だからめちゃくちゃ不安になるんですよね。自分が今受験生のなかのどれくらいのところにいるのかがわからないので、今のペースですすめていって良いのかどうかの判断がつきづらい。もちろん、一番最初に計画を立てているので、それに忠実にすすめていけば大丈夫、と思いたいのですが、それだって自分で考えた見立てですから。本当にそれが正しい道筋かなんて、誰も教えてくれないしわからない。

それを簡単に解決できる方法のひとつが、SNSで勉強アカウントを作って同じ目標を持っている人たちと交流することだと思うのですが、以前書いたように、私はあまり周りと切磋琢磨しながら、というのが得意ではありません。SNSだと皆がキラキラした人間に見えてしまいw、それに比べて自分が出来ない人間だと思ってしまうとズルズルとマイナスのほうに引っ張られてしまいそうになるので、ちょっとそれは避けたくて*1。スクールに通っていたときは若かったし(?)、なにしろ資格試験(しかも国家資格)のための勉強をいうのを今までやったことがなく、どんな方法で進めていけばいいのかさえよくわからないような状況だったので、その時のやり方(スクールに通って周りが見えていた状況)はそれでよかったと思っています。

兎にも角にも独学を選び、周りと切磋琢磨することを拒んだことでガチの孤独の道を選んだ*2ものの、「おそらくこのまま進めていったら、自分のやり方があまりに受験生の標準より遅かった場合に取り返しがつかなくなるな」という危機感はありましたので、せめて自分なりに他の受験生のペースを掴む方法を見つけなければ、と模索しました。(明日以降の後編へつづく)

*1:これは私の思い込みかもしれませんが、たぶんSNSでは「今日これだけやった!」「点数何点取れた!」などポジティブなことを書く人の方が多い傾向にある気がするので。。

*2:こう書くとつらい