おちこぼれOLの独学宅建合格記

2020年10月試験にて独学で宅建士合格しました。前年度不合格からいかにして合格までたどり着いたか、その道筋を振り返ります。

解く順番と時間配分について

10月試験まであと約1ヶ月となりましたね。すこし間が開いてしまいましたが、誰かの宅建勉強の合間の気分転換になると信じて今日も書いていきます。

本当は模試のどう使っていたかを具体的に書くつもりだったんですけど、よくよく考えたら大して深堀りできる話しはできないかも🤔というのと、前回前々回で言いたいことはそれなりに書いたなと思うので割愛します。待っていた方がもしいたらごめんなさい。でも本当に大したことはしていなくて、もう何度も書いているように模試は『出来ないところを見つけてそれを出来るようにする』のが目的なので、間違えたところに印を付けておいて、日をあけてもう一度解き直していたくらいです。それを繰り返せば、出来ないところはどんどん潰れていくし、わからないところは浮き彫りになっていくはずです。シンプルに、そして愚直に、こなして確認して覚える。それだけ。

今日は問題50問を解く順番と時間配分について。色々試した結果、私はコレがベストだと思ったので、下記順番と時間配分で解くと決めていました。これは2019年に受験したときから変わりません。もちろん解く順番や時間配分は人それぞれだと思うので、これが正解というわけではありません。分野の得手不得手もあるでしょうから、自分に合うやり方を見つけるのが一番だと思います。

 

マイルール

まず前提として、問題を解くときのマイルールがあります。それは

ある程度考えてもわからない問題は印(問題番号に丸印)をつけ、問題ページの上端を△に折っておく

ということ。皆さんやってらっしゃるやり方かとは思いますが、一応。

 

 

5問免除(問46→50)…10分

5問免除を先に解くのは、以前ちらっと書いた5問免除を忘れないうちに解くためw。直前に焦って覚えた5問免除を早々にアウトプットしておいて、そのあとは他の問題に集中するという作戦です。時間についてはゆとりを持って10分取っていますが、できれば8分くらいで解ききりたい。5問免除は「考える」というよりは「覚えてきたことをアウトプットする」に近いかな?と思っているので、ここはサクサクいって波に乗りたいところです。

ちなみに、2020年度受験したときは、問50の建物がわからなくて、1回目は飛ばしました。それは問題冊子の端を△に折って、あとで(最後の20分で)戻ってきました。

宅建業法(問26→45)…30分

次に宅建業法です。5問免除の勢いそのままに業法で一気に「点を取りに行くぞ!!!」という気持ちです。且つ、万が一権利関係が時間なくて解ききれなかったとしても、点が取れ、なおかつ問題数の多い業法を先に解ききっておくことで、序盤に点数の積み上げをしておこう!という作戦です。総崩れを防ぐためにも、ね。かといってあまりここで固くなってしまって本来の力を発揮できなかったら困るので、「落ち着け~」と言い聞かせながら。

問題数は20問と多い分野ではありますが、ここは30分を目標に。1問1.5分くらいで解く計算なので、ちょっとハイスピードかもしれませんが、どうしても権利関係に時間が掛かるので時間を残しておきたいというのが念頭にあり、業法は30分、譲れないところです。

ここで、上述の5問免除を10分切って解いておくと、ちょっとだけ時間と気持ちに余裕が出ます。だから5問免除で1分巻いただけでも、結構違うなと思っていました。それだけ時間にはシビアに、「13時40分までには業法終わらせる」ことをかなり意識してやっていました。全ては後半に時間を残すため。

 

法令・税(問15→25)…20分

法令・税は20分取っています。20分で11問なので、業法よりは時間に余裕を持たせています。というのは、やっぱり都市計画法やら建基法やら、ちょっと骨の折れる分野だから。ここもどちらかと言えば覚えてきたものをそのままアウトプットする分野ではありますか、細かいところまできちんと読んで(以上とか以下とか、数字とか)答えを導き出すことを求められるので、あまり焦りたくないというのもあり。

あとここを20分にすることによって、時計の針はちょうど14時になります。それもわかり易くて良いですw業法は結構時間ギリギリなので、巻いて法令税をスタートすることはあまりなかったかな。

権利関係(問1→14)…40分

ラスト!!気持ち的に一番キツイところですが、頑張って権利を解ききります。この解き方の順番だと、一番しんどい権利を最後に解くことになるので、権利を解く頃には集中力が切れやすいというのが難点。だからそれが出来ないのならこのやり方はオススメしないですwでも、外部模試や試験本番は集中力切れたとか言ってる余裕全然なくて、とにかく2時間ビッタビタに集中するので大丈夫じゃないかな、たぶんw私はそうでした。普段の勉強では全然集中力持たなかったけど。

前半ハイペースで解いているので、ここはかなり時間に余裕があり、1問につき2分以上使えます。権利は図を描いたり思考することが求められる分野なので、私は結構時間掛かるので40分は欲しいところ。早く終われば終わったでそれに越したことはないし、このあと見直しの時間を設けているので、最悪40分ビタリで終わらなくても大丈夫。ここまで解いてきた感覚で、あんまり戻って解き直す問題数が少ないようであれば、45分くらいまで使ってしまってもOK。

それでもなるべく14:40には終わらせて、権利でわからない問題はあんまり引きずらず、また最後に(見直しの最後に)戻ってきても良いということにしていました。

見直し…20分

見直し、と書いていますが、まずはわからなかった問題を解きに戻ります。分からなかった問題のページの上端を三角に折っておいているので、わかりやすいはず。頻度としてはそんなにありませんが、あまりに「戻る問題」が多いときは2択まで絞れてるけど…みたいなのを優先させます。逆に、「絞ることさえできない、本当にわからない」問題は時間次第では捨ててしまいます。鉛筆転がすしかなそうなのに時間かけるより、考えきれば解けそうなのに時間かけたほうが、当然ながら正解率上がると思うので。

ひととおり問題を解き終わったら、最後に(できれば)10分程度は余らせておいて、マークシートの塗りミスがないか確認します。実は2020年度試験のときに、1問塗りミス(間違った数字にマークしてた)があって、めちゃくちゃ焦って塗り直しました…。あと怖いのが、わからなくて飛ばしてた問題とかがあった場合、1段ずつズレてマークしちゃってたってやつ!!これめちゃくちゃ怖いので、マークするときはすごく気をつけていました。万が一、この一段ズレマークがあった場合、時間がないと取り返しがつかなくなってしまうので、だから10分くらいは余裕を持ってマークチェックをしたいところです。そしてその後、本当に解らない問題を再度確認するくらいのほうが、大惨事にならなくて済みます。

 

…と長々書きましたが、本当にここは人それぞれだと思うので、あくまで私の経験談でした。

【第2回】模試についてガッツリ語る

前回に続き、模試について。

 

ochikoboretakken.hatenablog.com

 

上記記事で、模試を計7回受験した、と書きました。今日はその理由について書きます。

模試1回だけでは不十分

まず、模試1回だけではダメなのか?というところについて。模試1回だけでは圧倒的に得られる情報が足りないと思いました。模擬試験なので、試験に出そうなところがピックアップされて作成されているというのは当然のことですが、それがそのまま本試験に出るのか、と言われればそんなことはまずありません。となると、どんな方向から攻められても対応できる力をつけておく必要があります。

過去問を解いているとわかる人もいるかと思うんですけど、本試験って結構トリッキーな方面から問われたりするんですよね。問われていることは過去問と同じ民法についてでも、「そのベクトルからくる!?」みたいな方向から飛んできたりとか(例えば2020年10月の錯誤の問題など)。解答を見れば納得するし理解できるけど、ちょっと変な方向から飛んできた問題に対して自力でその回答に辿りつけないというようなことが、勉強を進めるにつれわかるようになってきました。つまり、「どんな方向からくるかわからないボール」に対応する力が、自分にはない。

過去問を解いたりしていくうちに、自分の弱点はどんどん浮き彫りになっていくし、それをひとつひとつ潰していく努力はしていたつもりです。ですがそれと同時に、今度はどんな方向からボールが来ても良いように対応していく力をつけていかないといけない。それに対応するには経験を積むしかない。そういう意味でも、模試は1回では足りない。2回以上だ、という結論に。

「傾向を覚えちゃうこと」を防ぐために

そうして、9月下旬の会場受験の模試を皮切りに、市販の模試1冊3回分と吉野塾の模試2回分を受けたわけですが、最後直前期になってさらにみやざき塾の模試を1回分追加した、と前回の記事に書きました。

というのは、「作成者による傾向を覚えてしまっている」ような気がしたから。

直前期になると、各講師陣がYou Tubeに直前期用のまとめ動画(1~数時間くらいある、各科目ごとの重要ポイントの解説動画)をたくさんアップしてくださっていました。私は直前期にはそれを毎日にように観て、最後の追い込みの一助としていたのですが、ある日、そのようなまとめ動画を観てから、模試を受けたのです。

すると、今まで30点台でうろちょろしていた点数が、急に40点以上の高得点を叩きだしたのです。

原因は明らかでした。決して実力がついたからではありません。作成者による出題傾向がそのまま模試に反映されていたからです。

作成者(資格学校や講師)によって、「ここが今年は出そう」「ここが今年の宅建試験で重要だ」という”力のいれどころ”があると思います。それはそのによってさまざま。もちろん、どの作成者も「ここが大事だ!」というところが被るポイントもあるとは思うのですが(そこは本当に重要なのだとわかるからそれはそれで助かる)、作成者によってその重要度や重きの置き方は異なります。

そして当然ながら、その作成者の”力のいれどころ”が、解説動画や模試には如実に反映されます。そして、それを一連の流れでやってしまうと、「あっ、これ進研ゼミでやったところだ!」じゃないですけど、わかりやすくいうとそういう感じになるんですよw。それで高得点が出ちゃう。だってついさっき解説されたところが、そのまま模試に出てるんですもん。それじゃ、本当の弱点は出てこないし、点数が取れちゃって勘違いしちゃう。実際、その数日後くらいに別の模試を受けたら逆に30点いかなかったりして、めちゃくちゃ焦ったり…。

それに気づいてからは、動画をみてから模試を受けるようなことはなるべくせず、たとえば休みの日の勉強で1日の勉強時間が長くなりそうな日なんかは、一番最初に模試を受けるような流れになるように勉強の順番を工夫しました。

 

【第1回】模試についてガッツリ語る

今日から何回かに分けて模試について書いていきたいと思います。

半年近く前にも、模試についてちらっと書きましたが↓

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なぜ模試を受けるか

上記記事で書いたように、模試は「弱点発見」のためのツールとして捉えていました。模試では、当然ながら「今年本試験で出そうな問題」が出題されます。つまり、今年法改正で出そうな新傾向も含めて、各社模試を作成するはずです。そこは過去問には無いところ。そこを補うのが模試。なので、模試を受けて初めて、完璧に弱点が洗い出されると私は思って受験しました。特に私が受験した2020年度は大改正があったので、過去問ではどうしても対策しきれないだろうなというのもありました。

もちろん「模試を受けること」には、他の受験生と比べたときの自分の立ち位置を把握をしたり、会場受験の模試であれば会場の雰囲気を掴んだり…などメリットがいくつもあります。家で黙々と過去問を解いているだけでは得られないものがあるという意味でも、非常に大事。自分の偏差値を見て焦り出す、という意味でも…w

とはいえ今これを書いている2021年8月現在、コロナ渦真っ只中の世の中なので外部模試ガツガツ受ける!というわけにはなかなかいかないのが現状だと思います。私が受験した2020年もコロナ渦にあったため、私は自宅受験なども活用しながらいくつかチャレンジすることにしました。

まずはひとつ会場受験模試を受ける

下記記事でも書きましたが、本試験の前にひとつ目標となる日を作りたいというのもあり、まずは9月の連休中にある会場受験の模試をひとつ受験することにしました。

 

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私が受験したのは日○学院の会場受験の模試。他にも各社外部模試を行っている業者はあるかと思いますが、私の場合は昔建築士受験のときにもお世話になっていて、アカウントを持っているからという安易な理由です(笑)ちなみに宅建士不合格となった前年度も同じところで受験しているのですが、(他の業者の模試がどうかはわかりませんが)模試の結果が出る際に、設問ごとの全受験者の正答率まで出してくれるので、「他の人が出来ているのに自分は出来ていないところ」がわかるというのも良くて、今年も同じ模試でいいやとネットで申し込みをしました。

ちなみに9月の連休の頃は会場受験模試全盛の頃だと思いますwたいだいその辺の日程で固まっているはず。日付が被らなければ他の外部模試も受けようかなとも思ったのですが、コロナ渦というのもあったし、1つの模試に狙いを定めて突き進んだほうが気持ち的にまっすぐ進めるかな?という感じもして(模試連チャンだと復習もままならないような気がした)、会場受験はひとつだけにしました。

自宅受験用の模試も準備する

上述のとおり2020年度は民法大改正があったので、ひとつの模試だけでは不安だなというのがあり、自宅受験でいくつか模試を受けました。

市販の模試

※2023年度版です。

またも日○かよって感じですが、別に回し者じゃないですw一応本屋さんに行って選んだのですが、色々見比べてみて、正直他の業者からのであろうが素人目にはどれも遜色なく同じような内容に見えて。で、一応私が信頼を置いている宮嵜先生と吉野先生の誌上座談会が載っていたというのと、私が苦手とする数字関連の暗記項目についてのまとめページみたいなのがあって使えそうだったので、それでコレに決めました。これ1冊で3回分付いています。

ネット購入

さらに、ネットで追加で3回分の模試を購入しました。

まずは吉野塾から毎年出している、WHITEとNAVYのそれぞれ500円の模試。1回500円という破格の値段で購入できるのは気軽に買えていいですし、そこは吉野塾、解説動画も充実しています。成績表や設問ごとの正答率などは勿論出ませんが、私としてはそれは会場受験模試で足りているし、弱点発見が目的とあれば必要十分です。

本当はそれで(計5回)十分かなぁと思っていたのですが、超直前期になってどうしても不安が拭えず、追加で宅建みやざき塾のオリジナル模試も追加購入しました。

これで、会場受験1回、自宅受験6回、計7回の模試を受験したことに。なんでこんなにもたくさんの模試を受けたか。理由については、上述のように民法大改正で新しい情報を得たかったという理由もあるのですが、実は他にも理由があります。それについてはまた長くなるので次回。

年度別過去問の解き方・使い方

今日は過去問をどうやってこなしていたか、について振り返っていきます。

 

 

テキスト→分野別が終わったら年度別へ

私の場合、~7月末くらいまではテキストの読み込み→アプリで分野別問題集をする、という勉強ルーティンで過去問を解いていました。

 

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分野別問題を解くときは、以前紹介した下記方法(理由付けノート)で必ずやるようにしています。

 

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 なので、一応7月末までに、過去問10年分を1周はしていることになります。その後、今後は年度別過去問に移行します。

年度別過去問の選び方

7月末~年度別過去問に移行するにあたり、使用した過去問題集はこれ。

 

※2024年度版です。

私が使用していたサブテキストと同じところから出ているものにしました。理由は、過去問題集→テキストへの逆引き(と言うんでしょうか)が出来るようにしたかったから。過去問をやるうえで、当たり前ですがどうしても間違ってしまったりわからなかったりするところが出てきます。そのときに、「これはテキストのどこに載っている話なのか」がスムーズに出来ないと時間のロスになるし、それがストレスになるなと感じていました(不合格になった際がそうでした)。ちなみに前年度不合格時は、色んな人の解説を読みたいという意図があり、テキストと年度別は別の著者のものを使用していたのですが、正直あまり意味がなかったかなと。

その反省を踏まえると、必然的にテキストと同じところからのものを使うことしか選択肢がありません。私のメインテキストの著者である吉野塾からはおそらく過去問題集は出ていなかったので*1、ユーキャンのものを使うことにしました*2。問題集によっては10年分しか網羅されていないものもあったように思いますが、ユーキャンのは12年分と少し多めに収録されているのも良かったです。

ちなみに、年度別問題集は前述のとおり不合格となった前年も買い揃えてはいたのですが、正直買い替えるのは悩みました。所詮は過去問だしなぁ…って。アプリでも年度別で見れることは見れるし。だけどここでまた法改正の内容をひとつひとつ確認してそこは書き換えて…とかやる時間が勿体ないなという結論に達し、またアプリだと付箋をつけたりが出来ないなぁというのもあったので、ここは素直に買い替えることにしました。

年度別過去問の解き方

年度別を解き始めるにあたり、色々どうしようか悩みましたが、結果的に下記のような流れで解きました。

  1. 「理由付けノート」を使って12年分1周
  2. 1周目に間違えたところだけを「理由付けノート」でもう1周
  3. 時間を計って通常通り解くのを1周→業法だけを集中的に1周
  4. 直前期に2周目でも間違えたところを確認
「理由付けノート」を使って12年分1周

まずは前述の「理由付けノートを使って解くやり方」で12年分を1周しました。理由付けノートでやると当然ながら通常通り解くよりは時間が掛かるので、時間制限は無しで解きます。私の過去問を解く意義としては、出来ないところを浮き彫りにしたい、わからないことをわかるようにしたい、というのがあったので、まずはいつも通り、地道に理由付けノートです。もちろん、わからなかったところはテキストやノートに戻ることはしっかりやります。

あ、過去問を解くにあたり、この段階では点数は気にしません。

1周目に間違えたところだけを「理由付けノート」でもう1周

2周目は1週目に間違えたところだけをピックアップして解きます。ここでも理由付けノートです。2周目でも間違えているということは、ガチで理解していないか、それとも”引っかかってしまう何か”があるのか、だいたいどちらか。なのでこの段階でもダメなところは、もう基礎中の基礎に戻って、テキストはもちろんのこと、講師陣のYouTube動画を見返したりして、本当に徹底的に苦手を叩くようにしました。

なのでこの2周目は、間違えているところだけをピックアップしているとはいえ、思った以上にかなり時間が掛かってしまいました。だけど今思い返せば、この徹底的に苦手を叩いたこの1周がのちのち点数アップに効いてきたかな、と思います。

時間を計って通常通り解くのを1周→業法だけを集中的に1周

ということで、2周目に大きく時間が取られてしまった結果、本当はやりたかった「時間を計って通常通り解く」という時間がなくなってしまい(2周目終わった時点で模試前ギリギリでした)。この時点で9月下旬、試験まで残り1ヶ月くらいというタイミングで、ここからの勉強方法がかなり肝になってきます。

私の場合、模試で実感したことでしたが、あまり2時間の試験で「時間が足りない!」ということがなく、そこは模試を解いていても、また不合格となった前年度も、苦労したところではありませんでした。そういう時間配分で解いていたから、というのもありますが(そのうち書きます)、時間制限内で解くということが自分にとって首を絞めるようなことではなかったので、「時間を計って過去問を1周する」ことにあまり意味がないような気がしてきました。それよりも、できないことを出来るようにすることのほうが今の自分には必要ではないか、と。

なので予定変更をし、できないことをできるようにすべく、模試を受けて課題として浮き彫りになった「業法満点」を目指して、業法だけを12年分1周することにしました。正直これだけであれば1~2日で終わりますし、業法だけ念入りにやったという自分の自信にもなったので、思い切って良かったなと思います。

直前期に2周目でも間違えたところを確認

直前期はやることがたくさんあります。のんびり年度別を解いている暇もないのですが、年度別を2周しても間違えたところは本番でも失点に繋がりやすいところなのは間違いないので、直前期の見直しはそこを重点的にしました。理由付けノートを使うと、ノートを見返せば間違えたところが一目瞭然なので、そこも理由付けノートのメリットでした。

ちなみに

2時間内で解く、など時間制限をかけて解く人が多いであろう年度別過去問ですが、上述のとおり私は結局一度もタイマーを使わずに解きました。それであれば分野別問題集で十分じゃないか?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私としては年度別でやることに意義があると思っています。

というのは、分野別だと、その分野だけ集中して解くことになります。そうすると同じような設問ばかりを一気に解くことになるので、あまり苦手分野の発見には繋がらないのではないかと思います(さっきやったばかりからとける!ということが起こる)。これを年度別にすることによって万遍なく全ての科目をさらうような形になることで、より苦手なところが浮き彫になる。それが年度別過去問を使う理由だと思っています。

先ほども書きましたが、過去問は「いくら点が取れるか」ではなく「どこが自分にとって苦手か」を発見するためのツールという意識が、少なからず合格に繋がるのではないかと私は思います。

*1:出していたのかもしれませんが、おそらくSTORESでの取り扱いで、自分で印刷する必要があったのではないかと思われます、間違っていたらすみません

*2:正直いうとこのユーキャンのもページ数までは表記してくれてなくて、このセクションに掲載されています、としか書いてなく、ちょっとそこは使いづらいところではありましたが。

8月以降意識したことを振り返る

8月のお盆。ここがひとつの区切りだと思って私は勉強していました。計画では8月末までに年度別過去問の正答率を100%までもっていく、としていましたが、到底できなそうだなというのを7月くらいから実感。計画変更して、自分に今何が不足していて、なにをすべきかをもう一度考えて取り組み直すことに。そのうえで今日は、いよいよ直前期に迫ってくる8月~9月に意識していたことについて。その上で、なにをやったかをまた次回書いていきます。

 

 

9月の模試をゴールとして定める

私は9月の敬老の日秋分の日あたりに行われる外部模試を受験したのですが、そこをひとつのゴールとして定めていました。つまり、10月の試験日当日ではなく、それよりも約1ヶ月近く早いところでゴールを定め、そこに向かって勉強していく、という心づもりで取り組みました。

早めのタイミングをゴールとして設定したのは、本番当日をゴールとしてしまうと、当日までに目標(合格点)にたどり着けなかった場合にもうどうしようもないから。本番にピークを持っていきなさい、という考え方もあるとは思うのですが、経験上、それで当日にピークを持ってきた試しがない…wだから今年は、ゴールまでに目標にたどり着けないことを前提に早めにゴールを設定して、そこから本番当日までにその差を埋める作業をしたい、と思いそういう目標設定にしました。だから模試では40点取るぞ!という意識で、そこまでいかにして持っていくか?というのをずっと考えていました。

出来ないことを出来るようにする、わからないことをわかるようにする

マジでこれ大事だったなと思います。本番まで残り約2ヶ月、模試までは残り約1ヶ月なにをするか。出来ないことを出来るようにする、わからないことをわかるようにする。これ1択です。これが無くなれば合格できますよね、だってわからないこと無いんだもん!w

でもそれは到底無理なんです。わからないことがない、なんてことは不可能だから、ひとつでもそれを潰す。そしてそれらから目を背けず、しっかりひとつひとつ理解を積み重ねていくことをを、これからの数ヶ月でしていく。出来ないこと・わからないことが何かを見つけるためのツールが模試であり予想問題集であるという意識でいるようにしました。だから点数はあまり気にしません。

この意識がなかったから、前年不合格にになったんだなって、本当に思います。

無駄な勉強はしない

無駄な勉強というとちょっと言い方がアレですが、言い換えれば点数に繋がらなさそうな勉強はしない、点が伸びそうな勉強をする、という感じです。

例えばですけど、借地借家法なんて絶対に出題されるじゃないですか。でも絶対出されるのわかってるけど、苦手のまま・わからないまま本番を迎えてしまったら、もう借地借家法はそこ0点ですよね。それはきっと、試験受ける前から自分でわかってると思います、あぁ借地借家法苦手だから点取れないなぁ、って。それじゃダメだなぁって思ったんです。出されるのわからなくて失点するならまだわかるけど、出題されるの判ってるのに勉強しないって勿体ないじゃん!って。しかも本気で苦手(=もう捨てるしかない)というわけではなくて、頑張って理解すれば点取れそうだな、というレベルであれば、頑張って勉強してそこ絶対点数とれるようにすべきだな、と。

そうやって、点が伸びそうなところから勉強していくことを意識しました。逆をいえば、出るか出ないかわからないようなところ・出ても範囲が広すぎて手に負えなそうなところ(たとえば用途制限とか)はもう思い切って浅くだけやるとか。そうやってちょっと取捨選択しつつ勉強するようにして、とにかく点を取りに行くぞ!という気持ちで勉強していました。

 

試験日まで残り2ヶ月ちょっと。時間があるようでありません。とくに10月以降の超直前期は、本当にやることがいっぱいになってきて時間との闘いになってくるので(それを予見できなかった)、まだ少し余裕のある8月のうちに、自分の計画やすべきことを見直しておいて良かったなと思います。

【5問免除】手抜きして統計で1点取った方法

統計は、宅建全50問の対策のなかで、最も手を抜き、最も勉強しなかった項目。ですがちゃんと本番で1点取りました。このやり方で万人が1点取れるとはもちろん言いませんが、あくまで私のやり方です。名付けて、「一夜漬け戦法!」ですがw

統計という項目は、文字通りその(前)年の数字関係にまつわる内容で出題されます。なので毎年出題内容が変わり、且つ最新情報を入手して勉強する必要があるため、どのテキストにも統計に関する内容は掲載されていないはずです。そのため過去問もカットされています。とはいえ「住宅着工棟数」や「地価公示」など、出題の傾向はあるので、無限にある数字を覚えないといけない!というわけではありません。

ですので、傾向がわかりやすく、対策は比較的しやすい項目だと私は思っています。

1.無料教材をゲットする(複数)

テキストに解説の掲載がないならどうするか。自分で調べて入手するしかありません。かといってわざわざ有料の何かを購入するような人はたぶんいないんじゃないでしょうか?最新情報を入手しないといけない、というと圧倒的にスクール生は有利な気がしますが、独学者でも全く問題ありません!今は無料で資料を提供してくださっている講師がいらっしゃいます。

私がお世話になっていたのは、毎度おなじみ吉野塾の吉野先生と、宅建みやざき塾の宮嵜先生。他にも無料で資料提供してくださっている講師の方々はいるかもしれませんが、あまり手広くやっても収拾がつかなくなるので、私はこのおふたりを頼っていました。いずれもSTORESという教材販売サイトから資料を無料でダウンロードでき、講義はYouTubeで視聴できたので、それを活用します。

なぜ複数教材使用するかというと、それは私がテキスト複数持ちだったとの同じ理由です。たぶんどちらか教材1つだけでも1点取れることは取れると思います。でも、たまにどちらかしか掲載されていない数字があったりとか、あと大抵数字を覚えるためのゴロも一緒に提供してくださっているんですけど、そのゴロの覚えやすさ/覚えにくさがあったりとかしてwだから、覚えやすい方を取捨選択して活用させていただいていました。

ちなみに、昔受験したときに何もわからず「これだけ数字が載っていれば絶対点取れるでしょ!」と、A4何十枚もの統計対策テキスト(というか数字の羅列)を某サイトからダウンロードし使っていたことがありますが、結局本番では覚えられないまま1点取れるわけもなく…という結末でした。先ほども書きましたが、毎年出題が変わるとはいえ出題傾向があるので、「傾向と対策」をきちんと分析されているものを使用したほうが、結果的に効率よく1点取れるかなと思います。逆に、講師陣が提供してくださっているテキストにも掲載されていないようなことが出題されたら、たぶん他の人も取れていない可能性があるので、もう捨てちゃった方がいい、と私は割り切っていました(実際そんな奇問は出ませんでしたけど)。

2.模試の前に急いで覚える

教材をゲットした段階で、一応1周(YouTube視聴しながら、印刷した教材に書き込みしたりとかする)はします。あ、教材2つだからそれぞれ1周です。でもこの段階では無理に覚えようとはしません。「覚えられてたら良いな~」くらいのノリです。そしてそれ以降は放置。日々の勉強のなかに統計を入れることはしません。

ちゃんと覚えるのは、模試の前日。そのうち書きますが、私は9月に1度外部模試を受験しました。その前の日にもう一度YouTubeを視聴しながら、今度はきちんと覚えるつもりで頑張ります。この段階でそれぞれ2周目なので、初見よりはマシなはずです。ちなみに2つのテキストはほぼ同じことが書いてあるので、「地価公示はこっちのテキストを見る、住宅着工棟数はこっちのテキストを見る」というふうに、使い分けをしていました。わざわざ切り貼りしてオリジナルテキストを作る、なんて時間は勿体ないので、使わないほうの内容には蛍光ペンで×って書いたり。所詮はゴロで覚える項目なので、ゴロを複数覚えようとするのは訳がわからなくなってしまいます。そこは取捨選択で。

あ、なので統計は9月の模試まではほぼノー勉でしたね。

模試の当日も、行きの電車のなかで教材みて復習したりとか、あとは模試がはじまる直前まで教材みて覚えました。人によると思いますが、問題の解き方の順番として私は5問免除から解いていたので、ついさっきまで必死で覚えたことがすぐ問題として出るような流れでした。

ここで大事なのが、模試だからといって「統計取れなくてもいいや」と捨てないこと。模試でも全力で取りに行きます。こんな一夜漬けでいいのか?と思うかもしれませんが、いいんです。逆を言えば、この一夜漬けで点が取れれば、本番も一夜漬けで点が取れるということだと思うので。「一夜漬けで統計1点取れるのか?」を試すための模試なのです。

模試が終わったら、また内容を忘れてしまっても大丈夫。それを前提としているので(あくまで私は)。

3.予想問題集を解く前にも復習

これも改めてそのうち書きますが、予想問題集を本屋さんで購入して直前期は取り組んでいたのですが、予想問題集を解く前にも統計のところを復習してから、問題を解きます。ここまでくると、統計に触れるのが3回目、4回目…だったりするので、さすがにちょっとは覚えてきます。でもそれでも忘れてナンボ、あくまでも一夜漬けという感覚はあるので、問題を解く前に見る、というルーティンは外しません。

ちなみに私が使っていた予想問題集は50問×3題だったので、予想問題集を解くというところで統計は3周したことになります。もちろん、間違えたところは復習しておくのも忘れずに。

でもまた、多少忘れたとしてもOK。そして再び、統計には触れない日々。

4.本番前日と当日にまた復習

ここまで来たらもうわかりやすいですね。前日と本番当日直前に復習。ちなみにこの時点ではYouTubeを視聴することはせず、テキストを見て確認といったところです。まぁさすがに忘れていても、「あぁこのゴロだったな」とか思い出せるくらいまではきているはずなので、ここまで来れば「覚える」というよりかは「思い出す」作業という感じです。

 そして1点ゲット!

一夜漬けですが、それでも十分得点できるし、その分他のところに時間をかけたかったので、私はこのやり方でベストだったかなと思っています。

5問免除は5点満点は目指さないことにした

税・価格評定は3点取るけど、5問免除は5点中4点取れば良し。

もちろんココは登録講習修了済の人は有無を言わさず5点貰える箇所なので、本来であれば5点満点目指したいところです。差が付いてしまうから。だけど過去問を解いていくにつれ、「あ、ここは4点とれればいいや」と妥協していくことになりました。なぜなら5点とるのは労力に見合っていない賭けになる可能性が高い、と判断したから。

5点取るのは運か努力か

5問免除のうち、住宅金融支援機構景品表示法・統計は何とか取れるかもしれない。だけど問題は土地と建物!過去問をやっていくとわかるんですけど、比較的簡単な時と、「そんなのわかるわけ無くない!?」みたいな時とがあるんですよね。

たとえば私が受験した2020年10月試験では、土地は地盤条件の問題で、地理の問題に近く一部常識的にわかるような問題だったので比較的簡単でしたが、問題は建物。基礎についての問題で、結構コアな知識を問う内容。わかる問題の時ももちろんあるけれど、この最後の2問については結構広く浅い知識が問われることが多く、あまり時間をかけすぎても得点に繋がらず、しっかり勉強して望むのは得策ではない印象。だから正直ここは運。取れればラッキーくらいに思うことにしました。

住宅金融支援機構景品表示法・統計は絶対に取る

逆に、住宅金融支援機構景品表示法、統計の3問は取りにいきます。住宅金融支援機構景品表示法は、たしかに年度によっては広い知識が問われることもあります。とはいえ過去問をしっかりやれば(ここは結構過去問が大事なところのひとつだと思います)、かなり高い正解率を獲得できるはず。それは過去問をやりこんでいくなかで実感していきました。統計については、過去問がないので、対策についてはまた次回。